甘い肉じゃが

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 レシピ無しの目分量でもそれなりに料理は作れるとはいえ、気分次第で作ると味にブレが出る。手癖で作れるような料理でも「もしかしたら世間と剥離しているものを作っているのでは……」と不安になることもある。だから本当に適当な料理以外はレシピを見て作りがちだ。我が家にはそんなメモ(付箋)がキッチンの壁に貼られている。

 肉じゃがも調味料の分量が書かれたメモがあった。そこには「砂糖 大さじ4 大さじ3」と書いてあり、恐らく以前作った際にどこかのレシピを見て作ったはいいが「うーん……甘い」と砂糖の分量を訂正したのだろう。味の好みには当然個人差があるので、作って食べた後にレシピの分量を訂正することはよくある話だ。試行錯誤を繰り返すうちに「我が家の味」になっていくのだろう。

 訂正後の分量で作ってみた。甘かった。激甘というほどではないが明らかに甘い。というか、甘ったるい。あっま~~~~~~~~~~~~。私は無言でメモを「砂糖 大さじ4 大さじ3 大さじ2」と訂正した。次はちょうどいい塩梅になるだろうと信じて。

 それにしても、甘すぎるおかげで煮汁が多く残ってしまった。小分けにして冷凍して煮物か何かに使えばいいか。そう思いながらも保存容器にドバッと移してそのまま冷凍室に入れるあたりが自分らしい。いい加減だよ本当に。